ホ・ジュン~宮廷医官への道~(1999)
「馬医」を夢中で観て、時代物の魅力も知ったので、次に同じイ・ビョンフン
演出の作品の中から選びました。このドラマ、なんと韓国ドラマ史上最高の
視聴率だったそう。なるほど、たいへん見ごたえのある良い作品でした。
映像がすごく地味で、なかなか話が進んでいかないし、評判が高くなかったら
初めの方で観るのを止めてしまっていたかも。でも観ているうちにすっかり
このドラマにハマってゆきました。
その魅力はまず、ホ・ジュン(チョン・グァンリョル)がすごく人間味があるところ。
若いときはワルの時代もあり、ケンカっぱやく感情を表に出しやすいという面もありました。それが医術を身につけ、周りの人に助けられ、自らの渾身の力で患者を助ける中で人間的に深く大きくなってゆきます。ホ・ジュンの師ユ医員役のイ・スンジェが
腕のいい、かつ立派な人格者の役柄でピッタリでした。
ほかにも魅力的なキャストが大勢います。いい味出しているのが、いつまでたっても
医員になれないムードメ-カ-的存在オグン(イム・ヒョンシク)。その他ホ・ジュン
を支える人たちが皆ステキでした。
私がいちばん魅了されたのがイェジン(ファン・スジュン)です。ここまで謙虚で心
優しい女性はそれまで観た韓国ドラマにはいませんでした。薄幸な運命でとても気の毒でしたが、ラストシ-ンに感動しました。